企画詳細
DAY 1 8/28(Fri.)
Opening Remarks
13:00-13:15
Rebecca Levy
NASA Asia Representative
レベッカ・レヴィ氏は、東京の米国大使館を拠点とするNASA(アメリカ航空宇宙局)アジア代表として、日本およびアジア太平洋地域におけるNASAプログラムの調整を担当しています。また、アジア地域の航空宇宙関係者との連携業務や、関連会議・公式出張の窓口としての役割も担っています。
2016年のNASA入局後は、ゴダード宇宙飛行センターやNASA本部の国際・政府間関係室などでキャリアを積み、宇宙科学分野の国際チームの運営・調整に携わりました。各国とのパートナーシップ構築や国際協定の交渉に尽力し、その功績により特別功労賞をはじめとする複数の表彰を受けています。
NASA入局以前は、ワシントンD.C.を拠点とする青少年育成の非営利団体にて国際連携を主導していました。
パネルディスカッション 1
13:20-15:00
規格から考える月面基地時代の
月輸送と日本の勝ち筋
企画責任者
高野 晴
東京理科大学 創域理工学部 機械航空宇宙工学科
東京理科大学
創域理工学部
機械航空宇宙工学科
月面は、探査からインフラの時代へ。
月面基地の建設が現実味を帯びる今、必要なのは個々の技術だけではなく、輸送・建設・モビリティをつなぎ、継続的な活動を可能にする「規格」。
月面開発の最前線を担うパネリストが集い、何を、どのように運び、どう月面でつなぐのかを議論し、世界に先駆けて月面インフラの接続点を探ります。
来る月面基地時代、日本はいかに勝ち筋を描くのか。その第一歩となるパネルディスカッションです。
Guest Speaker
田中 健一郎 様
ispace, inc.
Mission Development Division・Director
大手人工衛星メーカーで15年以上にわたり信頼性設計、システム設計及び品質保証を担当し、15機以上の低軌道/静止衛星の設計、製造/試験に携わる。(株)ispaceでは海外宇宙機関を含む
顧客ペイロードの搭載プロジェクトを主導した後、プログラムマネージャーとして経産省SBIR
支援を受けたミッション3月着陸船の立ち上げに従事。2026年から現職にて将来事業開拓を主導。
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皆様の前で宇宙産業の現況、取り組む喜び、やりがい、悩みを包み隠さずご共有させて頂き、既成概念のない自由な視点を持つ学生の皆さんのフィードバックをお伺いできればと思います。将来を担う方々のお知恵とモチベーションで、ぜひ宇宙産業を地上産業にも負けないような規模の、そしてサステナブルな産業に育てて頂く、オールジャパンでの取り組みのスタート地点になることを期待しています。
大槻 崇 様
国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構
国際宇宙探査センター 宇宙探査システム技術ユニット /研究開発主幹
国土交通省や環境省及びそれらの研究機関にて、建設機械と土木施工技術の調査や研究開発、法令整備や政府計画策定に従事。災害現場での無人化施工や建設現場の生産性向上等に向けた自動化施工、建設機械の環境対策が主な専門領域。
2025年春より、JAXA国際宇宙探査センターに出向し、月面建設技術の調査開発等を担当。
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20年以上の歴史を持つSDFのイベント、その歴史と継続発展に敬意を表します。
月面や火星への開発へと発展しつつある宇宙開発において、土木や建築と言った建設技術の貢献や事業化の未来へは、いくつかの企業が先行的に取り組んできていますが、まだまだ、これからの段階であると思います。皆さんでの自由で広い議論を期待します。
鵜山 尚大 様
清水建設株式会社 フロンティア開発室
宇宙開発部 研究開発グループ・主査
2006年カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)工学部航空宇宙工学科卒業、2012年東北大学大学院工学研究科航空宇宙工学専攻にて博士(工学)取得。2012年東京理科大学理工学部電気電子情報工学科にてポストドクトラル研究員ののち、2014年清水建設株式会社入社、技術研究所に配属。2018年にフロンティア開発室宇宙開発部に配属され、月面建設関連の研究開発に従事。専門は宇宙ロボットの力学と制御。
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今後月面の探査が進み、月も科学探査の対象としてだけではなく利用していく時代に突入しようとしています。従来の宇宙開発のプレイヤーだけではなく、様々な業種のプレイヤーが月面拠点建設には必要です。技術を開発するだけでなくその先の事業化まで見据えることで継続的な活動が可能となります。一緒に未来を作っていきましょう。
ワークショップ 1
15:10-17:40
宇宙ビジネスにおける知的財産の
オープンクローズ戦略とその有効性
企画責任者
曳野 泰斗
立教大学 法学部 国際ビジネス法学科
立教大学
法学部
国際ビジネス法学科
宇宙空間の商業利用が進む中、宇宙ビジネスにおいては、技術開発だけでなく、知的財産をどのように保護し、活用するかが重要になっています。多額の開発費と高いリスクを伴う宇宙産業では、知的財産の扱いが事業の競争力や成長可能性を左右するためです。
3年目のメンバーが企画する本企画では、宇宙ビジネスにおいて知財戦略が求められる背景を整理するとともに、自社の技術をどのように守り、活用し、事業につなげていくかを考えます。本企画を通じて、事業や市場の形成を支える知財戦略について理解を深めていただければ幸いです。
Speaker
ポスターセッション
17:50-19:30
宇宙開発が社会の中で存在感を増し、通信や測位、防災、安全保障、地球環境問題への対応など、私たちの生活を支える不可欠な基盤となりつつある現在、「宇宙に関わる」ということの形も大きく広がっています。近年、宇宙工学に限らず、宇宙建築・宇宙医学・宇宙法政策・宇宙ビジネス・広報・教育活動など、多様な分野から宇宙を捉え、それぞれの関心と専門性をもって活動する学生団体が各地で生まれています。
本企画は、そうした学生団体の活動内容や問題意識、宇宙への向き合い方を発信・共有することを目的として開催いたします。分野や大学、活動形態の異なる学生同士が互いの取組みを知り、交流や意見交換を行うことで、新たなつながりや協働の機会を生み出す場とします。
また、本企画では学生間の交流にとどまらず、宇宙分野や関連分野で活躍する社会人の皆さまにも、学生団体の活動や学生ならではの視点を知っていただくことを目指します。学生の自由な発想や実践的な取組みを社会に開き、今後の宇宙開発を担う多様な人材や活動がより広く認知され、発展していくきっかけとなる場を創出します。
Speaker
Type Something
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DAY 2 8/29(Sat.)
パネルディスカッション 2
12:30-14:30
いざというとき、地球観測衛星に
何ができる?
~災害対策・デュアルユース~
企画責任者
奥田 新
早稲田大学
基幹理工学部
機械科学・航空宇宙学科
神保 美結
東京科学大学
工学院 機械系
近年、小型衛星コンステレーションの発達や民間事業者の成長により、⾼分解能・高頻度な地球観測が可能になってきています。
激甚化する自然災害や緊迫化する国際情勢を受け、さらなる備えが求められる現在、宇宙インフラの役割も新たな局面を迎えつつあります。
宇宙技術を、災害対策や安全保障という有事への備えと普段の社会活動の双方に活用するには、どのようなことが求められるのでしょうか。
社会実装過程におけるデュアルユースが持つ課題を軸に、パネルディスカッションを通して、将来の日本に最適な衛星利用のあり方を探ります。
Guest Speaker
臼田 裕一郎 様
国立研究開発法人防災科学技術研究所
総合防災情報センター長
慶應義塾大学環境情報学部卒、同大学院政策・メディア研究科修了。博士(政策・メディア)。地球観測衛星受信システム開発やリスクコミュニケーション支援システム開発を経て、2006年防災科学技術研究所入所。産官学民共創による防災力向上のための研究開発に従事するとともに、筑波大学教授(協働大学院)としての人材育成、AI防災協議会理事長・防災DX官民共創協議会理事長としての防災DXの推進に努める。
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この夏、熊本地震と千葉豪雨という大きな災害が相次ぎました。これらの災害に対し、宇宙技術は何ができたのでしょうか。これから何ができるのでしょうか。次の災害に向け、何をするべきなのでしょうか。災害大国の日本、災害は待ってくれません。産官学民が共に考え、共に創り、共に動き続けることが重要です。これからの新しい防災、新しい宇宙技術の活用を皆で語りましょう。
梅田 耕太 様
国際文化会館 地経学研究所
2010年に防衛省に入省。主に海外の軍事動向に関する調査に従事するとともに、軍備管理・軍縮に関わる政策の省内調整も担当等も経験。2015年にJAXAに入構。海外の宇宙政策動向の調査、海外宇宙機関との調整、機構内におけるサイバーセキュリティ規程の策定などを担当。2025年より現職。
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宇宙開発は、ロケットや衛星の技術だけでなく、国際関係、産業政策、社会課題など、多様な視点から捉えることができます。自身の専門を深めると同時に、異なる観点から考え、議論することで、新たな問いが見えてくるはずです。皆さんとの議論を楽しみにしています。
三好 弘晃 様
日本電気株式会社 フェロー
1991年東京大学卒業、同年日本電気株式会社入社。
入社後15年は有人・無人宇宙システムに欠かせない宇宙データシステムの開発に従事した。
その後15年、実用大規模ICTシステムの社会実装に挑戦し、環境科学から、安全保障、実用測位など日本の国家基幹インフラの実現に貢献した。
現在は宇宙技術とITネットワーク技術の掛け合わせによる新たな民間宇宙利用をプロモートすべく、NECフェローとして活動中。
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宇宙利用の「持続可能性」は宇宙ゴミ問題だけにあらず。防災や安全保障などいざという時には活躍が期待されるものの、未だ平時において社会から無くてはならない存在になり切れてないのがわが国の宇宙利用です。
参加者の皆さんと、宇宙空間が社会から必要とされ、使い続けられる存在になるための挑戦について考えたいと思います。
ワークショップ 2
14:40-17:00
20XX年国際宇宙エレベーター
建設会議
企画責任者
松本 華季
東京大学
前期教養学部
理科一類
東京大学 前期教養学部 理科一類
これまで多くのSF作品で近未来の宇宙建造物として描かれてきた宇宙エレベーター。地球と宇宙をケーブルで繋ぎ、低コストかつ安全に人やものを運ぶことができる、夢の建造物です。一方で、その実現には技術的な壁のみならず、法制度や国際政治など、宇宙という特殊な環境に由来する多くの課題が存在します。
では、こうした可能性と課題の双方を踏まえ、宇宙エレベーター建設の意義はどのように考えられるのでしょうか。 本企画では、「もし宇宙エレベーターが実現できるとしたら?」を中核に据え、宇宙エレベーター建設の社会的意義について、会議形式のロールプレイを通してさまざまな立場から考えます。
Speaker
Type Something
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ワークショップ 3
17:10-19:10
アフリカ宇宙開発における
『エコシステム設計』
Speaker
Type Something
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企画責任者
赤曽部 岳
早稲田大学
基幹理工学部
電子物理システム学科
早稲田大学 基幹理工学部 電子物理システム学科
本企画は、アフリカ宇宙開発を題材として、宇宙業界における「エコシステム設計」という壮大な問いに正面から向き合います。
アフリカ大陸では現在、20カ国以上が独自の宇宙プログラムを保有する一方、データ主権や軌道権、資金構造をめぐる制度設計は未だ整備されておらず、大陸規模での統合は思うように進んでいません。その根底にあるのは、資金や技術の不足ではなく、各ステークホルダーの利害構造が本質的に非対称であるという現実です。
本企画では、参加者が現地政府・大陸機関・国際機関・スタートアップ・外国資本などのロールを担い、あらゆるステークホルダーが交錯するシナリオのもとで交渉を体験します。利害の板挟みとなる当事者として、「なぜ合意できないのか」という構造を体感しながら、エコシステムを自走させるための制度条件を探っていきます。
Guest Speaker
坂田 道志 様
合同会社デロイト トーマツ シニアマネジャー
大学院修了後、建設コンサルティング会社シンクタンクに入社し、アジア・アフリカ等におけるインフラ、中小企業育成・金融、投資促進のプロジェクトに従事。現職では、宇宙分野を中心に国内外エコシステム連携、クロスボーダーオープンイノベーション等に加え、内閣府宇宙ビジネスアイデアコンテスト「S-Booster」のメンターを4年間務めたほか、宇宙分野への新規参入支援、海外展開支援、宇宙人材育成に従事。
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宇宙分野はビジネスにおいても政策においても常にグローバルを意識する必要があります。是非グローバルな宇宙エコシステムを一緒に考えましょう!
青木 翔平 様
ジョモ・ケニヤッタ農工大学客員准教授 JICA専門家
2015年東京大学大学院工学系研究科航空宇宙工学専攻博士課程修了。博士(工学)。2015年慶應義塾大学SFC特任助教を経て、2018年ジョモ・ケニヤッタ農工大学メカトロニクス工学科客員准教授、2019年より同大学にJICA長期専門家として勤務。同大学ではロケット開発のプロジェクトNakuja Projectを推進し、ケニア宇宙機関と連携して学内の研究者や学生とロケットの研究開発に取り組んでいる。
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アフリカにおいてもNewSpaceの流れが加速し、次々と宇宙関係の企業が誕生しています。
日本とアフリカは宇宙分野においてどのような協力関係を築いていくことができるのでしょうか。
将来の宇宙開発を担う皆さんと議論できることを楽しみにしています。
Franklin Barto 様
Kenya Space Agency・Software Engineer
ケニア宇宙庁ソフトウェアエンジニア。現在は日本・神戸に拠点を置き、情報システム学修士課程に在籍中。宇宙由来データを活用した意思決定支援ツールの開発に従事。専門はソフトウェア開発、データエンジニアリング、地理空間技術、機械学習。堅牢なICTシステムの設計と、空間データ×AI/ML技術の融合による社会課題解決をテーマに活動している。
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アフリカは計り知れない潜在力を秘めた新興のフロンティアであり、大陸全土の国々が戦略的資源としての宇宙の重要性に目覚めつつあります。私たちは日本とのパートナーシップを一層強化し、アフリカおよび世界のための共有資源として宇宙の恩恵を共に切り拓いていけることを期待しています。
中村 祥代 様
合同会社デロイト トーマツ/シニアコンサルタント
アジア、アフリカ、南米、太平洋島嶼国におけるODA事業や、企業の海外進出支援に多数従事。宇宙分野では、日本の宇宙人材強化施策の検討、アフリカにおける宇宙人材育成・調査、途上国での日本の宇宙技術の活用支援などに携わる。
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宇宙技術は、欧米や日本だけのものではなく、今やアジアやアフリカをはじめ世界各地で活用され、自国で開発に取り組む国も増えています。また、日本で宇宙技術を学んだ人材が母国で活躍するなど、日本の技術が海外で活躍する機会も広がっています。皆さんと一緒に、日本の宇宙技術の可能性を世界へ広げていきましょう!
DAY 3 8/30(Sun.)
パネルディスカッション 3
12:30-14:00
宇宙開発における競争政策・
法のあり方
企画責任者
村松 駿
東京大学
前期教養学部
文科一類
本企画では、宇宙開発の民間主導化が進む中で、宇宙へのアクセスを支える事業において、特定企業への集中が進んでいく可能性に注目します。
こうした集中は、ある特定のサービスを利用する分野において、事業の低価格化や供給の安定化により新規参入を促す一方で、後発企業の参入機会を狭め、利用者の選択肢を制約することで、健全な競争環境を損なうおそれも存在します。
以上を踏まえ、集中がなぜ生じるのか、その集中がどのような競争上の懸念に繋がりうるのかを整理した上で、健全な競争環境をどのように維持していくべきかを議論します。
Guest Speaker
秋山 文野 様
フリーランス サイエンスライター
1990年代からパソコン雑誌の編集・ライターを経てサイエンスライターへ。ロケット/人工衛星プロジェクトから宇宙探査、宇宙政策、宇宙ビジネス、NewSpace事情、宇宙開発史まで。著書に電子書籍『「はやぶさ」7年60億kmのミッション完全解説』、訳書に『ロケットガールの誕生 コンピューターになった女性たち』ほか。2023年4月より文部科学省 宇宙開発利用部会臨時委員。
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変化の早い宇宙ビジネスの動向を継続的に追うためにメディアの情報を使いこなし味方につける方法を考えてみましょう。単一の情報、媒体に「こう書いてあった」にとどまらず、誰がどのような文脈でその情報を発信しているのか、同じ事象を複数のメディアの記述で比較可能なのか、独自の観測軸を持ってその視点から見ると何がわかるのか。そうした原則を持ってウォッチしていただければと思います。
門脇 諒 様
一橋大学社会科学高等研究院 特任講師
一橋大学社会科学高等研究院特任講師。2019年、一橋大学博士(経済学)取得。京都大学大学院経済学研究科講師を経て現職。専門は産業組織論、イノベーションの経済学。知的財産権の経済効果など、情報伝搬と活用に関する研究を行う。公正取引委員会「イノベーションと競争政策に関する検討会」事務局アドバイザー、特許庁調査委員会委員を務めた。
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宇宙開発のような巨大プロジェクトでは、競争と協調が同時に必要になります。打ち上げや衛星サービスでは新規参入がイノベーションを促す一方、統一された技術規格無しには市場が十分に効率的になりません。競争政策は「競争か協調か」ではなく、どちらを、どの場面で活かすかを考える枠組みです。皆さんと、宇宙という新しい市場のルールを議論できることを楽しみにしています。
湊 宣明 様
立命館大学大学院テクノロジー・マネジメント研究科
研究科長・教授
早稲田大学卒業後、宇宙開発事業団、宇宙航空研究開発機構にて人材育成、システムズエンジニアリング推進、産学官連携等に従事。フランス・トゥールーズ経営大学院で航空宇宙管理学修士(首席)、慶應義塾大学で博士(システムエンジニアリング学)を取得。現在は技術経営、宇宙ビジネス・マネジメント、航空宇宙イノベーションを研究。立命館宇宙マネジメントプログラム代表、宇宙地球探査研究センター副センター長。
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技術経営学の立場から見ると、宇宙産業の競争政策は、単に企業数や価格競争を考える問題ではありません。技術蓄積、研究開発投資、政府調達、新規参入、産業基盤をどのように組み合わせ、長期的なイノベーション能力を高めるかが重要です。本フォーラムでは、日本の宇宙産業が持続的に成長するために、どのような競争環境を設計すべきかを皆さんと考えたいと思います。
柳 武史 様
一橋大学大学院法学研究科教授
愛知県名古屋市生まれ。早稲田大学法学部卒業、一橋大学法科大学院修了、一橋大学大学院法学研究科博士後期課程修了。博士(法学)。
司法試験合格後、最高裁判所司法修習生、西村あさひ法律事務所弁護士、日本学術振興会特別研究員、ハーバード大学ウェザーヘッド国際問題研究所客員研究員、立正大学法学部准教授等を経て、一橋大学大学院法学研究科教授。
日本経済法学会リーゼ賞受賞、第39回横田正俊記念賞受賞。
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競争法は現在、地政学や経済安全保障といった社会的要請に応えて大きく変化しつつあります。特にEUの企業結合規制において将来の競争やイノベーションに及ぼす影響を違法性分析にどのように取り込むのかなどの議論が進められています。国家戦略や先端技術が関わる宇宙産業の文脈でこのような最新の議論を具体的にどのように適用できるのか、参加者の皆様と闊達な意見交換をできますことを心より楽しみにしております。
パネルディスカッション 4
14:10-16:10
他天体活動のルール形成
〜アダプティブガバナンスと
日本の戦略〜
企画責任者
竹中 大陽
中央大学
法学部
政治学科
月・火星に代表される他天体上での活動が国際的に本格化し、商業化の進展により民間事業者が主要プレイヤーとなるなか、宇宙開発の問いは「なぜ行くか」から「どう社会を築くか」へと変わり始めています。
しかし、それを支える国際ルールの整備は黎明期にあり、現状では条約による合意形成も困難なうえ、安全区域や将来世代の利益といった概念も曖昧なままです。
本企画では、アダプティブガバナンスという分析軸を用いて、資源活動や有人活動などの将来的に想定される論点を検討します。これは、事業者やアカデミアの知見を継続的に反映させ、拘束力のない原則からルールを具体化していくアプローチを指します。
多様なアクターを登壇者として迎え、実態に即したルールのつくり方とそのルール形成において日本が果たしうる役割について議論します。
Guest Speaker
深浦 希峰 様
日揮グローバル株式会社
デジタルプロジェクトデリバリー部
月面プラントユニット ユニットリーダー
2015年に日揮株式会社(現・日揮ホールディングス)入社。LNG・ガス処理プラントなど海外プロジェクトの設計業務に従事。2018年より宇宙ビジネスを構想する社内有志活動を開始。2020年に専任組織「月面プラントユニット」立ち上げ。2021~23年にはJAXA有人宇宙技術部門へ出向し、現職。月面・月近傍経済圏の創出に向け、インフラを軸としたプロジェクト運営、事業開発に取り組む。
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宇宙関連ビジネスは年々大きく変化し、その市場規模も拡大を続けています。当社の関わる月面開発においても、アルテミス計画が本格始動した2018年以降、世界の状況は大きく変わってきました。情報感度を高く持ち、この流れを捉え続けることは、これからの社会を理解することにもつながります。本フォーラムを通じて多くの方と交流し、様々な方々との接点を持ち、ぜひご自身の活躍の場を見つけていただければと思います!
大島 日向 様
中村・角田・松本法律事務所 弁護士
弁護士(中村・角田・松本法律事務所)。京都大学法学部卒業。2017年弁護士登録、長島・大野・常松法律事務所を経て2020年より現職。2023年Leiden University Advanced LL.M(Air and Space Law)修了。2024~2026年国際連合宇宙部勤務。東京大学未来ビジョン研究センター客員研究員。企業法務全般を扱い、特に宇宙ビジネス法務に豊富な経験を有する。
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宇宙ビジネスは、日進月歩発展しています。それに伴って、必要となる法制度やルールも変容しています。本会では、最新の宇宙ビジネス・宇宙開発を視野に入れて、必要となる未来のルールについて皆さんとお話ができればと思います。
菊地 耕一 様
宇宙航空研究開発機構(JAXA)
調査国際部 国際課
1997年NASDA(現JAXA)入社。調査国際部、科学技術庁、財務部予算課、外務省、経営企画部企画課、ワシントン駐在員事務所、きぼう利用センター、セキュリティ・情報化推進部、総務部法務・コンプライアンス課等を経て、現在、調査国際部国際課長。東京大学未来ビジョン研究センター客員研究員。専門は、宇宙法政策、宇宙ガバナンス。
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宇宙活動は現在、新たなプレイヤーと新たな活動の登場により、世界的に活性化しています。しかし、宇宙活動の拡大は、宇宙物体の急増や宇宙資源の枯渇など、持続可能性に対する懸念を生じさせます。こうした問題に対応するには、宇宙活動に関する国際的な規範とルールの形成が必要ですが、重要なのはすべてのステークホルダーがオープンに議論を行うことだと思います。本フォーラムで皆様と議論することを楽しみにしています。
Steven Freeland 様
Emeritus Professor, Western Sydney University
Professorial Fellow, Bond University
Chair, United Nations COPUOS Working Group on Legal Aspects of Space Resource Activities
スティーブン・フリーランド氏は、西シドニー大学の国際法名誉教授およびボンド大学のProfessorial Fellowです。20年間の国際弁護士・投資銀行員としてのキャリアを経て、宇宙法と政策の世界的に有名な専門家となりました。多数の政府に助言を行い、国連宇宙空間平和利用委員会(UNCOPUOS)ではオーストラリア代表や「宇宙資源活動の法的側面に関する作業部会」の議長を務めています。また、宇宙法に特化した法律事務所Azimuth Advisoryの共同代表や、WEF、SGACなどの諮問委員を歴任。2022年には国際宇宙法学会(IISL)から最高の栄誉である生涯功労賞を受賞しており、約400の著書・論文を執筆しています。
※動画での出演となります
パネルディスカッション 5
16:20-18:00
宇宙開発と物語作品の
関係性について
企画責任者
東本 橙和
慶應義塾大学
理工学部
機械工学科
専門的で遠い存在とされがちな宇宙開発。だからこそ、それを題材とする「物語作品」は人々が宇宙開発を身近に捉え、新たな視点から考えるきっかけとなり得ます。
では、物語という媒体だからこそ人々に与えうる気づきや、現実社会にもたらしうる価値には、一体どのようなものがあるのでしょうか。
本パネルディスカッションでは、宇宙開発を題材とする物語作品と現実社会を結ぶ数々の議論を紐解き、宇宙開発の物語化が持つ力とそれによって切り開かれる新たな未来の可能性に迫ります。
Guest Speaker
寺薗 淳也 様
合同会社ムーン・アンド・プラネッツ 代表
1967年東京都生まれ。東京大学大学院博士課程中退。宇宙航空研究開発機構、会津大学などを経て、現在合同会社ムーン・アンド・プラネッツ代表社員。NPO法人日本火星協会理事。一般社団法人宙ツーリズム推進協議会理事、一般社団法人ABLab理事。専門は惑星科学、情報科学。著書は『宇宙開発の不都合な真実』(彩図社、2022年)、『2025年、人類が再び月に降り立つ日』(祥伝社、2022年)など。
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宇宙開発がより多くの人たちの心を動かすためには、物語性が不可欠です。
私はそれを、初代「はやぶさ」で体験し、また広めていきました。
しかし、物語は何もないところから生まれるわけではありません。
研究者・技術者の苦闘や挑戦、そして成功や失敗をどう物語として仕上げ、
人々の感動を呼び、宇宙開発への関心を高めるか。
一緒に考えていきたいと思います。ぜひ活発な議論を期待したいです。
上垣内 茂樹 様
公益財団法人 日本宇宙少年団(YAC) 理事
『ありす、宇宙までも』協力
『宇宙なんちゃらこてつくん』監修
東京大学修士課程修了、宇宙開発事業団(現在のJAXA)入社。
ロケット開発担当後、毛利宇宙飛行士フライトの日本初の宇宙飛行士訓練の立案と実行、地上管制官を務めた。
その後、きぼう利用センター長、広報部長、宇宙飛行士・運用管制ユニット長に就任。2009年の宇宙飛行士選抜では審査委員を務めた。
2019年にJAXAを退職、現職に至る。
宇宙兄弟の「星加正」のリアル版として、扱われている。
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人が宇宙へ行く意義は、宇宙からの視座を人類が持つことにあります。
地球の表面を活動圏としてきた人類が、面を離れて本当の三次元空間からこの世界を見たとき、今までの人類にはなかった概念を持つことになるでしょう。
特別な人間だけが宇宙へ行く時代から、宇宙旅行などで、身近な人たちが宇宙へ行き、その世界観を共有する時代が来ます。
その中で皆さんは、新しい人類として進化していって下さい。
山方 健士 様
宇宙エンジニア『宇宙兄弟』技術監修
2007年(連載開始前)より『宇宙兄弟』に協力。主に作中に描かれている有人月面探査、ISSでの実験、各種トラブルおよびその解決方法についてアイディア出しを行ってきた。
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約19年にわたって『宇宙兄弟』という宇宙を題材にした作品が世の中にどのような影響をもたらしたか。
『宇宙兄弟』に隠されたこれから宇宙に関わる仕事をしたい方々へのメッセージなどをセッション中に紹介していきたいと思います。